再び久慈へ。前回道に迷って行けなかったのでリベンジ。朝一番の久慈行きJRバスは東北本線始発では間に合わず、直接盛岡駅前まで走る。それにしても、櫻井日奈子ちゃんがカバーした「うっせえ」がカッコ良すぎてしびれる、ヘビロテ中。盛岡大橋で見た日の出がきれい。まあ盛岡に来てから毎週のように遠征しているが、もちろん期間限定の赴任だから、この期間に北東北の銭湯、温泉をなるべく多く回りたい、と言うのが第一だが、そもそも盛岡のアパートは仮住まい、週末をここで過ごすことに意味を感じないと言うのもある。「移動する」こと自体に面白さを感じているので、まめに実家に帰ろうとも思わないし(別に感染拡大させてはいけないなどと言う殊勝な理由ではない。そんな風に、家には執着しない人間なので、銭湯は好きでも銭湯経営者をやるのは絶対無理だと思ってる)。そういう人間には、やはり「故郷」にこだわる人たちとは完全には分かり合えないのだろうな。昭和のヒーローにフーテンの寅さんと言う人がいたのに、そういう生き方を日本人はもう忘れてしまったのだろうか。
旅路が長いので脱線しまくった。久慈駅に到着し、3km近くあるのでダッシュ。途中までは1月にも来ていて、幾久の湯跡地を見学する余裕もあったが、山に入ってからが大変。道に迷い、砂利道に急な坂道。これは帰りを考えると入浴は諦めなければかも、と思ったが、なんとか10時過ぎに到着。朝4時から22時までやってる温泉。入浴券は500円。
お客はいないかと思いきや、地元お年寄り客が5〜6人。脱衣室も浴室も広いし、浴室は天井が高い。最初編みかごを使ったが、ちゃんと鍵つきロッカーもあった。体重計はTANITAのデジタル、ますます絞れてる。
浴室、湯道具はクリーム色洗面器と座椅子。カランは右手に12機、島カランが両面5機ずつ。手前に3機。
浴槽は左手奥。右側でんき風呂、となりは薬湯(この日は入浴剤が入ってない)、ここ海側だったらもっと素晴らしいのだけど。まではぬる湯。左側大浴槽、42度くらい。
露天風呂も良いね。岩風呂1個だけだけど、山の上なので眺めが素晴らしい。ゆっくりしたかったけど、時間に限りが。サウナと水風呂も一瞬。
時間がないので、湯上がりのお風呂ドリンクはフルーツ牛乳がペットボトルなので持ち帰る。3/23は設備工事で休みとのこと。帰りは下り坂なので楽だった。
川尻温泉 ほっとゆだ(和賀郡西和賀町川尻40-53)
JR北上線ほっとゆだ駅内にもi温泉。これは入って置かないと。めんこい湯めぐり手形も使えるし。湯本温泉から走って45分、まだ除雪車が大活躍してる様子。と言うか、崖に積もってる雪はいつ崩れるか分からない怖さがある。
駅の入口のそばに温泉の入口。先ほどの丑の湯同様、銀行窓口タイプの受付に440円、しまった、めんこい湯めぐり手形を使うの忘れた、脱衣中に気づいてフロントに戻る。220円に割引。
こちらも鍵なし棚、プラスチック籠の用意はある。体重計はRainbowの家庭用アナログ。
浴室へ。こちらは逆に右側に浴槽、左側にカラン6機。クリーム色洗面器に水色座椅子。備え付けボディソープとシャンプーも完備。
ここは浴槽3槽、手前側右側からぬる湯、ふつう、あつ湯になってます。ぬる湯は浅いしまじで30度台なので大人向けではない感じ。中央の普通湯がノーマル(42度くらい)かな。で、あつ湯が44度くらい。なんか躊躇なくあつ湯に入ったら普通湯の常連さんに感心されました。まあよそ者はあつ湯は行かないだろうからな。でもいまだにかいた雪が2mある、あの豪雪で有名な秋田県横手市と隣接する西和賀町では、このあつ湯が最高なのよ。浴槽の縁も木製で味わいがある。その常連さんとはその後も会話したが、訛りが聞き取れなかったこと、帰りの電車の時間を気にしながら入浴していたことから、やや生返事になってました、ゴメンナサイ。
湯上がりはニテコサイダー、もしかすると大田区、川崎市辺りの銭湯て飲んだことがあるかもしれない。なんとか14:23発の列車に間に合い、帰途へ。それにしても、車窓からの7割くらい凍ってる錦秋湖が絶景。
湯本温泉 丑の湯(和賀郡西和賀町30地割82-1)
岩手県交通バスの湯本温泉路線(正確には沢内線、貝沢線)が3/31に廃止と聞き、湯本温泉へ行くことに。そこの唯一の日帰り温泉が丑の湯。
JR北上線ほっとゆだ駅から岩手県交通バスで10分ちょっと、湯本温泉下車。方向を間違えて川に出てしまい15分がかったが、実はバス停のすぐ裏(笑)。基本的に温泉旅館街で、町営温泉はやや分かりにくいと言うのはある。
西和賀町営なので料金は440円、ある意味県公衆浴場組合非加盟銭湯なのか、しかしこの手を数えたら大変なことになりそうだ。カウンターと言うより銀行の窓口みたいなところで女将さん?料金を払う。脱衣室入口もトイレ入口みたいに素っ気ない。
脱衣室払う鍵なしロッカー、まあここなら床泥棒の心配は要らない(と言うか、独占状態!)。体重計はTANITAの家庭用デジタル。
浴室へ。湯道具はクリーム色洗面器と水色楕円形座椅子、洗面器は方の高さに置かれているのが嬉しい。右側にカラン6機、左側に浴槽、シンプルな公衆浴場。
カランには備え付けボディソープとシャンプー、台が桧?木製なのが味わい深い。
浴槽はやはり温泉掛け流しですな。広い方が43度くらい、狭い方は45度あるなあ。こういう雪国じゃ熱湯温泉は最高ですな。
湯上がり、ビン入り飲料はなかったが、地元湯田牛乳がブリックパックである。これは東京では見かけないメーカー。カフェオレ、旨いです!
根本吉根湯(青森県むつ市大畑町新町94)
この最北端の町にも銭湯が2軒。先ほど大畑町町内に錦湯と言う廃業銭湯跡地も見学。これも渋そうな外観の銭湯でした。今でも建物は残っていて、猫が見張り番をしているようです。
さて吉根湯、菊の湯がちょっとモダンになっていたので、こちらでシブ銭を堪能。まずは面構えがザ・地方銭湯。もちろん2重扉で番台形式。下駄箱は鍵があるのとないのと半々。ありゃ、ここは430円ですか。と言うか、男湯独占状態キタコレ!乱れ籠でも盗難の心配なし。体重計はHOKUTOWのアナログ、ちょっとこれ、背が低いなあ。しゃがんでもきついこれはレアなタイプかも。ちょっとマンガコレクションあり、小ぶりな三枚羽根吊り扇風機も。おお、久しぶりに「湯を沸かすほどの熱い愛」のポスター発見、今や杉咲花ちゃんはおちょやんに。しかし雪国にしては脱衣場の暖房が弱い。
浴室へ。入口が固い。島カランに桶と座椅子が積まれている(つまり島カランはお見合い式)。カラン数は右側女湯側から5・3・3・6。うわ、湯カランもシャワーも冷たい。思わず汲み湯していいですか、と番台の女将さんに聞く。先客から時間があいて湯がぬるくなったからしばらく出しっぱなしにしてみて、と言われた。湯カランは熱くなりましたが、シャワーはいくら出してもダメでした(汗)。まあいいや、身体はしっかり菊の湯で洗い流したので、軽く洗って湯船へ。
ペンキ絵はなし。浴槽は右側深湯は背中バブル、左側浅湯は軽い床バブル。41度くらいでちょっとぬるめ。
と言うことで温まるには厳しかったが、地方銭湯の味わいを堪能。湯上がりは雪印系はあったけど、ここはビンコカコーラでしょう、100円。
菊の湯(青森県むつ市大畑町中島)
と言うことで、銭湯として本州最北端、下北半島最果てのむつ市、さらにほぼ津軽海峡に面した大畑町。菊の湯へ。下北半島を北上するバス便はむつ市南部までは行くが、北部に行くには乗り換える。乗換時に寿湯(むつ市小川町4-2-29)発見、時間の都合て入浴はしなかったが。そこまではずっと陸奥湾沿いを走っていたのが、霊山として名高い恐山を左手にさらに北上する(しかしあまり高くない山で、どこだかよく分からなかった)。
上野(うわの)で降りて500mくらい。おぉ、サウナが人気なのか、一番湯でもないのに駐車場に車がたくさん。2重扉を開けるとなんとフロント式。下駄箱は鍵無しなのに。おばあちゃん女子が世間話で盛り上がってる、まさに地域のコミュニティ。青森県銭湯料金は450円。
脱衣室、プラスチック籠が棚に収まってる形式。天井には3枚羽根の吊り扇風機。体重計はISHIDAのアナログ、やはり20kmラン後で絞れてる。なぜか桶と座椅子がだつに積まれてる。
浴室へ。湯道具はケロリン桶と水色台形座椅子。島カランは1列、カラン数は右側女湯側から4・3・3・5。湯カランがぬるいので湯を多めに。
ペンキ絵はなし。浴槽は2槽。右側深湯は座風呂ふたり分。左側浅湯は床バブル。
それにしても良い湯だ。まあ火曜日ぶりだし、20kmランもあったからだが、やはり43度と言うのは銭湯としてベストな湯温じゃないかな。湯質も良いんだろうね。
サウナはスチームサウナ、無料。水風呂がまた良い。さすがに温冷交代浴はやらないw。
湯上がりは雪印コーヒー120円。さて宿に向かいますか。